『まどろみ』 観劇


帰り道にふらっと池袋"あうるすぽっと"に寄った僕。


実は、美女木ジャンクション公演観劇時から気になっていた
公演があったんです。


時計を見ると18時でした。
開演時間は19時。


じゃ、折角だから中に入ろうかな。。
・・・と、軽い気持ちで当日券を購入しました。


M&Oplaysプロデュース


「まどろみ」


○作・演出:倉持 裕
○出演:ともさかりえ近藤公園村岡希美玉置孝匡 六角精児


主催・製作:(株)森崎事務所M&Oplays
共催:(財)としま未来文化財

倉持裕、渾身の新作書き下ろし。
キャストに、ともさかりえ近藤公園ほか、豪華キャストで贈る。
「町で、僕と同じ顔の男に出会った」と、男は女に言う。
女は信じない。時が経ち、やがて二人の会話はかみ合わなくなってくる。
男は不眠症
もはや日課となった夜の散歩中、男は「同じ顔の男」と入れ替わっているのではないか、と女は不安になってくる。そこで女が取った行動とは・・・・。
─「ゆらめき」に続く、倉持裕・渾身の新作書き下ろし-


不眠症の男の物語かぁ。。


今週に入ってから殆ど寝られていない僕にはぴったりだな(苦笑)
なんて思いながら、劇場の後方中央付近の席に座った私。

−−−−−−−−−−STORY−−−−−−−−−

不眠症で、夜は眠らず、町をさまよい歩くマシオレイジ(近藤公園)。
彼は作家だ。
ある日、マシオは町で自分と同じ顔の男を見つける。
「町で、僕と同じ顔の男に出会った」・・・彼は言う。
恋人のトツミ(ともさかりえ)は信じない。
マシオの家に転がり込んできた叔父、メリコという女、友人の友人を名乗るヒタチという男、謎に満ちた登場人物たち。事態はますます混乱し、真実がかくされてゆく−。

ひとことだけ感想を・・・。



やけに、電車が通過する音が耳に残る公演でした。




一瞬で行われるシーンチェンジ。
目まぐるしい展開に目を離すスキが全くありません。


不眠症の男、零児。


この零児を巡り、振りまわされる登場人物達。


恋人のとつみ。
零児と一夜を共にしたと語る芽里子。
零児のことを"一輝"と呼ぶ日達。
財産目当てで近寄ってくる叔父の秀平。


・・・実に奇妙な物語でした。


過去か現在か。
現実か夢か。
回想か想像か。
ドッペルゲンガーか多重人格か。


・・・わからない。



実に後味が悪い結末。



・・・わからない。



"まどろみ"というタイトルとは裏腹に、
目が覚めまくった僕(笑)






でも、家に帰ってきてから思いました。
人生なんてまどろみの中の夢のようなものなのかもしれない。



きっとこの奇妙な物語はとつみの夢の中の出来事なんだ。


そうに違いない。


・・・そうあって欲しい。







実に後味が悪い結末の筈が、


今となっては何故か心地良い。








素晴らしい公演でした。



もう一回観たいなぁ。