気になる事はすぐに調べるべし!

minnnatti2007-04-10


福田花音曰く、福田家には
「気になる事はすぐに調べるべし!」
というルールがあります。


花音ちゃんは学校の音楽室天井の64,629個の穴を
数え切る根性の持ち主!!


ということで、良い子の私(笑)も見習って「千歳月」劇中に出てきた史実に
ついて調べてみたいと思いました。


特に、琵琶湖の湖畔、緒方と恵の待ち合わせの場所ってどこなんだろう?
というのが一番興味がある点です。
「現在は地味な観光地になっている」という古橋の台詞が本当なら、
どこかにあるはずですよね。


まず、この二人が実在する(もしくは何かの物語の)人物なら話は早いです。


劇中に古橋が明らかにするキーワードは以下の通り


・時代は大体千年前、平安時代後半、一条天皇の時代
清少納言紫式部の時代
長徳の変
・藤原家同士の争い
・二人がおくりあった句が郷土資料館保管の記念碑に彫られている。


はい。調べました。


以下、フリー百科事典『ウィキペディアWikipedia)』より引用です。

長徳:

長徳(ちょうとく)は、日本の元号の一つ。正暦の後、長保の前。995年から998年までの期間を指す。この時代の天皇一条天皇

長徳の変:
長徳二年(996年)は伊周兄弟にとって運命的な年であるのみならず、後期摂関時代史上、重要な一節といえる。いわゆる長徳の変は、故太政大臣恒徳公藤原為光の四女に通う花山法皇を、わが思い人為光三女目当てと誤解した伊周が弟隆家と謀って道すがら待ち伏せ、彼らの従者が放った矢が法皇の袖を突き通した一件に発端する(法皇の従者の中に死者が出たとも言う)。当時、貴族間のこうした事件は決して珍しい事ではなかったが、退位したとは言え天皇に向けて矢を射掛けるという前代未聞の事件が問題にならない訳が無かった。


正月十六日に起きた当事件への道長の反応は素早かった。同二十五日の県召除目で伊周の円座を撤することを命じ、一件が世上の噂に上るのを待って上意を動かし、翌二月十一日には群臣の前で陣定を行い、頭中将斉信をして内大臣伊周・中納言隆家の罪名勘申の旨を有司に伝達せしめた。同四月一日、法琳寺の僧によって、国家にしか許されない大元帥法を伊周が私に修したことも奏上される。同月二十四日に至り、花山法皇を射奉る不敬、東三条院呪詛、大元帥法を私に行うこと三カ条の罪状により、除目が行われ、内大臣伊周を大宰権帥に、中納言隆家を出雲権守に貶める宣旨が下され、彼らの異母兄弟、外戚高階家、また中宮の乳母子源方理らも左遷されたり殿上の御簡を削られたりと、悉く勅勘を蒙った。


(これくらいは、大学入試の時に勉強したなぁ。。すっかり忘れてたよorz。。)


えっとですね。簡単に言いますと、劇中にあったように、
長徳の変は藤原家内部の権力争いです。
緒方は"藤原伊周"、恵は"藤原為光の四女"をモチーフにしていると思われます。


藤原道長と権力争いをしていた伊周ですがある不祥事を起こします。
伊周は、藤原為光の三女の元を訪れていた前天皇の花山法皇が、
自分が愛する四女の元を訪れていると勘違い。
嫉妬のあまり、弟隆家と共に花山法皇の車に矢を射掛けてしまったのです。
それが後に明らかになり、伊周は左遷されます。


いくつか調べたのですが伊周が処刑されたという話は見つけられませんでした。
歴史には色々な解釈があるので劇中にあった様な説もあるのかもしれません。


興味がある人はこのあたり↓を読むと良いです。

http://www.geocities.jp/rekishi_chips/mangetu1.htm
http://wkp.fresheye.com/wikipedia/%E8%97%A4%E5%8E%9F%E4%BC%8A%E5%91%A8



また、劇中に使われた詠についても調べてみました。


"かたいとを こなたかなたに よりかけて あはずは 何を 玉の緒にせむ"
古今和歌集巻第一の四百八十三句目。よみ人知らずの句ですね。


"いかにして しばし忘れむ 命だに あらば逢う世の ありもこそすれ"
拾遺和歌集の六百四十六句目です。こちらもよみ人知らず。



…ということで、二人が詠んだ句かどうかはわかりません。
(くどいようですが歴史には色んな解釈があるのでそういう説もあるかも。)


ここまで調べてみて、私には二人の約束の場所には
たどり着けそうにないと感じました。


というかですね。たどり着かない方が良いのかもしれません。


その方が余韻が残りますものね。



(ボソッ)花音ちゃん、人生には、知らない方がいいこともあるんだよ(笑)



正直、私は歴史に明るい方ではないので、誰かに助けを求めたいところですが、
ここまで読んでくれてる人がいるかなぁ…。


まぁ、でも少し「千歳月」の世界により深く
足を踏み入れることができた気がして満足です。


今日はここまで。