「恋するハローキティ」観劇 その4




写真はnatalieより。
http://natalie.mu/news/show/id/23679



折角のハローキティとのコラボ。
もっとゝメディアに取り上げて貰いたいですよね。



舞台『恋するハローキティ


出演:
真野恵里菜、橋本淳、坂田梨香子
S/mileage和田彩花前田憂佳福田花音小川紗季)、
深寅芥(空間ゼリー







舞台『恋するハローキティ』を観劇した感想。


まずは、簡単なあらすじから。


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おもちゃの使命は自分の持ち主、"ご主人様"である人間に
沢山の幸せや、笑顔を届けること。


おもちゃ達はおもちゃの国で、ご主人様の元に
送られる日が来ることを皆、楽しみにしていた。


誰よりもおもちゃとしての自覚が強い、
とおもちゃの神様に認められたキティ。


真っ先に人形として人間の世界に
送られることになった。


ご主人様の温もりを感じながら幸せな日々を送るキティ。
だが、それは長くは続かなかった。


ある日、キティは異変に気づく。
ご主人様の姿はどこにも無く、冷たい雨にさらされていた。
そう。彼女は捨てられてしまったのだ。


悲嘆にくれるキティ。
だが、そんな彼女に優しく傘を差し伸べる
一人の少年が現れた。


キティはその少年に恋をした。


また彼に会いたいと強く願ったキティ。
おもちゃの神様に、自分は人間になりたいと懇願する。


おもちゃの神様はその願いを叶えるのに条件を出した。
・自分の正体が実はおもちゃだと知られてはいけない事。
・仮の人間の姿で居られる3日のうちに大好きな人からキスをもらう事。


もしクリアできなければ、キティの存在はこの世から消えてしまう
というが、それを聞いても彼に会いたいというキティの気持ちは
揺るぎないものだった。


果たして、キティはこれらの条件をクリアし、
本当の人間になることが出来るのか。


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与えられた期限は3日。
意中の彼、ゆうやを射止めようと猛アタックするキティ。


真っ直ぐに自分の気持ちを伝えていく彼女の姿に、
自分がこんなに迫られたらイチコロだよなぁ。
・・・と思った男性audienceは私だけではない筈だ(笑)。


それだけ真野cが役柄ぴったりの真っ直ぐな演技をしていた、
と言えると思います。
出演シーン、セリフも非常に多く、初舞台、初主演の彼女には
荷が重かったこととは思いますが、素晴らしい仕上がりでした。


S/mileage演じるクラスメート達は、そんな彼女に
嫉妬し集団いじめに走ります。
可愛い顔して残忍にキティに迫るシーンに"ゾッ"と
させられました。リアリティあったと思います。


S/mileageはおもちゃの仲間達も演じていましたが、
彼女達の愛嬌ある気ぐるみ姿が、この重苦しい劇の
癒しの存在でした。
登場の度に思わず頬が緩んじゃいました。(>_<)


そして、言うまでもないですが、ゆうや役の橋本さん、
キティの友人であり恋敵、アリサ役の坂田さん、
先生役の深寅茶さんの3人はこれまでのキャリアに
違わぬ圧倒的な存在感を見せ付けてくれました。






全体通じて特に印象に残ってる事を二点挙げます。


真っ直ぐに自分の気持ちを表してきたキティが、
人と接することによって徐々に複雑な感情を
持つ様になっていきます。
そしてゆうやが思いを寄せる人に気付いてからの葛藤。
その一連の流れの描写が素晴らしかったです。


この物語にのめり込むことが出来た最も大きな要因、
と感じています。


そしてラストシーン。
"おもちゃとしての使命"を果たし、清々しい笑顔のキティ。


それまでの重々しい空気は吹き飛び、とても晴れ晴れとした
気分にさせてもらいました。



ステージの周り360度が客席の青山円形劇場
席によって様々な一面が見られます。
何度でも観に行きたい舞台です。