2009秋季エッグ研修発表会〜女優宣言〜 観劇 寸評


この舞台衣装の写真は、にょんcのブログから頂きました♪


2009秋季エッグ研修発表会〜女優宣言〜
出演者:森咲樹福田花音岡井明日菜佐藤綾乃平野智美
会場 :池袋シアターグリーン


10月6日(火)18:30の公演を観劇させて貰いました。
今日はネタバレ大あり(笑)感想を書きます。



今後行かれる方は読まない方が良いと思う為、隠します。
















<寸評>


〜女優宣言〜


ひとことで言えば演劇の稽古に励む5人の劇団員の成長物語。
以下、簡単なあらすじ

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稽古中、舞台セットが倒れ、主役を務める筈だった
カルロッタが怪我をしてしまう。
その代役の座を巡ってぶつかり合う劇団員達。


そんな様子を見ていた演出家からも
「あなた達には足りないものがある」と突き放されてしまう。


互いを責め合う者達。
また、自信を無くし途方にくれる者も。


そんな中、謎の男"ファントム"が彼女達の前に現れる。
彼は開口一番「お前たちの様な者にはこの劇場で芝居を
やらせる訳にはいかない」という。


果たして彼女達は彼を説得しこの舞台に立つ事が出来るのか。


そして・・・。


自分達に足りなかった事に気付く事が出来るのか。
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劇中、「彼女達に足りないものは何だろう」
と観客にも考えさせる構成が秀逸。
ストーリーに惹きこまれた。


主人公のしずく。
自分に自信は無いが、向上心に溢れ、誰よりも公演の成功を
願っている健気な少女を、初舞台の佐藤綾乃が好演。


自信過剰で言葉もキツイが、実はメンバー思い。
絶叫系セリフも多く、難しい役どころのせりな役は福田花音
優等生でリーダー格だがいまひとつ劇団員を纏めきれない
あまねを森咲樹がそれぞれ熱演。


森、福田は今までの豊富な舞台経験を活かし、しっかりと
脇を固めた印象。


佐藤と同様に初舞台の平野は感情の起伏が激しい自虐
キャラのちえみ役。


"かば3"以来の舞台出演となった岡井は、気が弱いが
「演劇は観客に伝える事が一番大事」という信念は
貫き通すひなた役。


平野、岡井はそれぞれに与えられた数々のコミカルシーン
をきっちりと演じ切り、ストーリーにアクセントを加えた。


本公演の最大の見所は、全員で披露した歌舞伎の名台詞
外郎売り」。


演劇の練習に用いられるというこの長台詞。
今回は全員がノーミス、と言う訳には行かなかったが、
魂のこもった台詞回しに観客の誰もが度肝を抜かれた
ことだろう。


特に主演の佐藤は一番長いパートを担当。
相当な練習量を強いられたことは容易に想像出来るが
良くやりきった。
もちろん彼女だけでなく、出演者全員の努力に盛大な
拍手を贈りたい。


最後になったが、この"研修発表会"という試み。
毛色が変わったFCイベントと捉えることも出来る。


しかし、是非今後の女優の卵発掘の機会として頂きたい、
という事を切に願い、寸評の締めとする。


【今日の粒やき】


今回は演劇寸評風に書いてみました。
いかがでしたでしょうか。




・・・偉そうな事書いてスミマセンでしたッ(^^ゞ